大学時代の友人・井上君が昨年とうとう結婚してしまった。「できちゃった結婚」という、今風といえば今風だか、その無計画さはあいかわらずだ。ただ、嫁さんが非常にべっぴんなのが口惜しい(笑)。
大学時代につるんでいた仲間が結婚した場合、ご祝儀とは別にみんなから5000円を集めて記念品を贈ることになっている。記念品といっても、当然わるふざけ品で、まともなものを贈る気はない。そこで彼に何を贈るか考えていた折、仲間のキノピーから電話があり、キノピーに聞いてみた。
私:「あのさ、井上の結婚記念品、何にしたらいいと思う?」
キノピー:「そりゃ、できちゃった結婚ならやっぱりゴムでしょー。」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ゴム?
ゴムだね。うふふ。ゴムに決まり♪
という安直な発想で、彼へのプレゼントは「コンドーム詰め合わせ」と決定した。
ここでしっかり確認しておきます。僕の尊厳のためにも。
このプレゼントの発案者はキノピーだということを。
そこでみんなから集めたお金を持って、ホームセンターへ。地元ではドラッグストアよりもホームセンターの方が医薬品の品揃えがいい。もうこの歳になるとコンドーム売場も別に恥ずかしくなく、私はそこで物色し始めた。
それにしてもいろいろなコンドームがあるものだ。低価格商品から機能商品まで。売場にはこんな商品が並べられていた。
<量販コンドーム>
この辺は価格で勝負の量販品。とりあえずムスコにかぶせとけーって感じのゴム。3箱セットでなんぼの商品。「うすうす」なんて久しぶりに見た(笑)
薄けりゃいいってもんじゃないけどね。
<ブランドコンドーム>
ブランドコンドームといえば、やっぱミチコロンドンだよ。
ていうか、ミチコロンドンのコンドームって何よ?
ゴムが違うのかい?ゴムがロンドンなのか?ロンドン?
ベッカム?ベッカムなのか?ベッカムご愛用なのか?
<機能型コンドーム>
香りつきとは・・・・・・?
甘~いバナナの香り。僕のバナナにバナナの香り?そんなバナナ。
・・・失敬。
ゴムに香りは必要なのか??
ムスクのかほり・・・・・・今度はムスクですか。でも、なぜゆえ「かおり」ではなく「かほり」?
「低タンパク」って何?ゴムにタンパクは関係するの??ゴムはタンパクを受け止めるんじゃないのか?しかも「当社比」らしい。
「太め」が素敵♪
井上のって太めだったっけ?
まぁ少なくとも私ゃアウトオブ眼中。予選落ち(悲)。
メンフェゴールというのはゴムの内側に付いているゼリーのことらしい。
ま、いわゆる柄入りコンドームってやつ?柄が入るとカワイイってことか?感覚はアミタイツみたいなものかなぁ。アミタイツならぬアミコンドーム。
装着時、チンコがメッシュ。
しぶいぜ。
極厚♪あぁ、もっと若い頃にこんなコンドームがあることを知っていれば、もっと素敵に楽しめたのに。
だって早いし。俺。
余計なお世話さ。
どうやらゴムに手を触れずに装着できるらしい。くるくる巻いてあるゴムに糸も一緒に巻いてあるらしく、亀頭にゴムをあてがって、その糸を引っ張ればきゅーーーってチンコに装着されるらしい。
でも、疑問がある。こういうものが作られるということは、そういうニーズがあるということ。つまりチンコに触れたくない人用というわけだ。となると、チンコに触れたくないのは男?女?男じゃないだろ。自分の持ち物だし。つまり、チンコに触れたくない女性の為のゴムなわけだ。
チンコに触るのがいやならSEXすんな!
そういいたい。
北陸より魂を込めて。
おーーーっと、ようやくでてきたね、こういうエログッズ系。
でも「コンドームの脱落防止などに」というサブタイトルが気に入らない。
「など」ってなんだーー!!!!!
ちゃんと書きやがれ。
「マンネリカップル用 刺激ゴム」ってさ。
そうそう、ごまかさずにちゃんと「つぶ付きコンドーム」と表示すればいいんだ。
ていうか、これ欲しいよ。
「潤滑ゼリー」というものまであった。乾いた砂漠の必需品。
「女性の為のコンドーム」というのもあった。どうやら膣に入れるらしい。
「排卵日検査薬」と「妊娠検査薬」できちゃった結婚の井上夫婦には必需だね。
しかし、そんないろんなコンドームを見ているなかで・・・・・・
際立つコンドーム発見っ!!!
許されるのか?こんなコンドームは。
オカモトよ!
よくぞこんなコンドームを作ったっ!!
いや、むしろこんなコンドームを待っていたよ。
それが
「ゴルゴ13コンドーム」
ゴルゴだよ。ゴルゴ13だよ。
しかもサブタイトル「ビッグ・セイフ作戦」ときた。
「オカモト、狙いすぎっ!!!!」
ミスってます!!!
できちゃってます。
もっとはやく井上がこのゴルゴ13コンドームに出会ってれば、嫁さんの親に負い目を感じることもなかったのに。
ちょっとが遅かった。
だいぶツボにはまった私は、これらのコンドームを予算分買い物カゴに入れてレジへと向かった。
~第2章へ~