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間違いやすい日本語
雑誌に「日本人の3割が間違っている日本語」
というものがありました。
代表的なのは次の3つだそうです。

「コブラ返り」
「うる覚え」
「焼き回し」

方言でもないそうです。正しくは

「こむら返り」
「うろ覚え」
「焼き増し」

だそうです。でも私は全部使ってました・・・・・。ちなみに

「汚名挽回」

という言葉もないそうです。正しくは

「名誉挽回」 または 「汚名返上」

だそうです。豆知識でした。


獅子座流星群
11月17日。今日の深夜は「獅子座流星群」の接近により、32年ぶりに流星が多数観測される日である。

夜11時30分。流星見学前に温泉に入ろうと、近くの芦原温泉に向かう。

500円払って、芦原グランドホテルに入場する。ここは混浴露天風呂。
私は、淡い期待を胸に抱きつつ、混浴に向かった。
ガラッと開けるとそこは・・・・・・・人っ子一人いなかった・・・・。
まあ、そんなもんでしょう。私は露天風呂独占気分を満喫した。

12時30分。お風呂から上がり、そのまま近くの「三国サンセットビーチ」
(以前重油が漂着した海岸)に向かった。当然、流れ星を見るために・・・・・。


ザーーーーーーーーーッ


外は雨。流れ星なんて見えやしない・・・・・・・・・・・・


まじ・・・・・・・・・・・?


流れ星どころか、月さえも見えやしない・・・・・・・。


星の代わりに涙が流れた・・・・・・・。


~おしまい~


冬の訪れ
11月18日午後2時。今季初の雹(ひょう)が降った。
例年より10日ほど遅い初雪だが、やはり季節の変わり目は なぜか切ない気持ちになる。

昨日までは結構 暖かかったのに。今朝方から急激に冷え込んだ。

私は「また例の言葉を言わなければいけないのか・・・・・」とつぶやいた。
おそらく今日、北陸地方では200人近くの人間が叫んでいる言葉である。

ダジャレはあまり好きではない。しかし仕方がない。
それが北陸のしきたりなのだから。

雹(ひょう)が降って、冷え込む日。北陸ではみな、こう叫ぶ。


「うっひょーーーーーーーーーっ」


場の体感温度が3度下がった・・・・・。


    ~おしまい~


<解説> 冷却系呪文 「うっひょーーーーーっ」

北陸に伝わる雪ん子用呪術。静寂の中、この呪文を唱えると場の雰囲気が3度下がると
いわれる冷却系呪文の初歩。

上級雪ん子になればなるほど温度の下げ幅は大きくなる。
この冷却系呪文は他にも次のように派生する。

「うひょひょーーーーーっ」 <レベル3>
「うっひょひょひょーーーーーっ」<レベル7>
「どっひょーーーーーっ」 <レベル10>

最上級雪ん子(札幌在住)は一瞬にして半径27メートルを 冷凍化するといわれる。


冬の訪れ 2
11月19日午前9時。今季初の霰(あられ)が降った。
昨日の雹(ひょう)に続く冬の訪れである。雹と霰の違いというのは、雪の降る地方を知らないと難しい。

私は「また例の言葉を言わなければいけないのか・・・・・」とつぶやいた。

ダジャレはあまり好きではない。しかし仕方がない。
それが笹原家のしきたりなのだから。

霰(あられ)が降ったとき、笹原家ではみなこう叫ぶ。




「あら?あれ?あられ?」




体感温度は零下まで下がった・・・・・。


    ~おしまい~


<解説> 冷凍系呪文「あら?あれ?あられ?」

笹原家に伝わる一子相伝の冷凍系呪術。半径2メートル以内の 空気を零下近くにまで
下げることができる。

レベルが上がると
「あら?れれれれれ?」 <半径4メートルにダメージ>
「あららら?れれれ?あられれれ? <半径6メートルにダメージ>
「あられられられ?あられられれれ?」 <半径8メートルにダメージ>

このようにダメージ範囲を広げられるが、一子相伝のため、習得は 難しい。
笹原家初代 笹原重雄氏が半径18メートルにダメージを与えた事はあまりにも有名。


今そこにある危機
仕事が終わり、帰途につく。

今日は歩いて帰ろう。
家まで300メートル。軽い運動にはちょうどいい。


角を曲がるとそこにのら犬。

目と目が合う。

私は犬が大の苦手。血の気が引く。

がんばれ、俺。大丈夫さ。


犬が寄って来る。緊張で肛門がきゅっと締まる。

家まで200メートル。でも、ここで逃げたら男がすたる。
知らんぷりして行こう。

犬は完全に私をロックオンした模様。犬との距離5メートル。
もう逃げられない。

小学生の記憶が甦る。のら犬に追いかけ回されて噛まれたっけ。
汗が出る。小走りになる。


接触!!


奴はどうやら私のカバンが気になるらしい。そういえばカバンには晩酌のあてが入っている。

しかしそれはあげられない。それをあげてしまったらまるで私はカツアゲされた中学生。ここは引けない。

家まで50メートル。ここまで来たらもう意地でも逃げてやる。
しかし走ってはいけない。あくまで自然に、目線は合わさずに。


ワン!!!


奴が吠えた!!
全身に小学生時のトラウマが甦る。全身から汗が出る。
鼻孔の拡張度130%

もう我慢できない!走る!!!家までもう20メートル。
全力ダッシュ!!!


こんなに走ったのは陸トレ以来!玄関に着く!
もう大丈夫だ!


がくん!!


鍵がかかってる!!!!そう言えば家には誰もいない。


ワンワンワン!!!


追いかけてきた奴は玄関の鼻先で激しく吠え立てる。
距離約1メートル。かぶりついてこないのがせめてもの救い。


くっ! 鍵がっ!!!


がちゃっ!! 開いた!!


ガン!!


ドアを開けて閉めるまで0,7秒。人生でもっとも速く手首のスナップを使った!

すりガラスの向こうで奴はまだ吠えている。しかしもう大丈夫。
私は勝ったのだ。逃げ切ったのだ!!



おしっこ、ちょっと出た。


~おしまい~