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…ぼそっと独り言 22
~黒い流星~

案の定、私は酔っていた。ここ2週間ほど続く真夏日で脳みそが とろけ気味であった。たまたま偶然冷蔵庫内によく冷えたビールが あった日にゃあ、飲むなというほうが酷であった。
クーラーの効いた部屋で寝転びながら飲んでいた私は軽く居眠りを 始めた。

ふっと気付くと深夜0時を回っていた。変な体勢で眠ったので腰が痛い。
さすりながら風呂に入り、パンツ一丁で台所に向かった。
冷蔵庫を開けると、よく冷えたスイカがあった。私はこのスイカが 大好きである。果物の中でも一番好きである。しかも地元のスイカは 甘くてうまい。そんな田舎がちょっと素敵だと思った。
風呂上がりのよく冷えたスイカは最高であった。私はほっぺたまで スイカにくっつけながらむしゃぶりついた。
ふと姉のことを思い出した。そういえば姉はスイカの種を口の中で 分別することが出来ない。がぶっとかぶって実だけ食べて、種を ぷぷぷっと出すことが出来ないのである。そんな事を思い出しながら 台所のステンレスの流し台の中に種を吐き出した。



こそっ



ん!種が動いた!まだ少し酔っていた私はじっと見た。残念ながら コンタクトをはずしてしまっていたのではっきりとはわからない。
台所横に置いておいたメガネをかけて見てみた。

それはスイカの種よりも少々大きめのゴキブリであった。

私はゴキブリが嫌いである(というより、好きな人はいないと思うが)。
あの独特の艶。すばしっこさ。グロテスク度。成虫なんか たまったもんじゃない!昔、テレビの「ザ・ガマン」とかいう番組で 「食用ゴキブリ」が出てきたとき、生まれて初めて鳥肌が立ったのを 思い出した。

ただ、そこに現れたのはまだ小さいやつであった。スイカの種の 1,5倍程度。まだちょっと酔っていたせいもあって私はその ゴキブリを観察し出した。

ゴキブリはステンレスの台所横に置いてあるタワシの影に隠れていた。
「そこじゃ見えんぞ~」
と思い、スイカの切れ端でタワシを叩くとゴキブリは台所の中に 落ちた。落ちるとすぐゴキブリはスイカの皮に隠れた。

そこで素敵なことを思いついた。人間というものは恐ろしく残酷な 生き物である。私はスイカを口いっぱいにほおばりもぐもぐしだした。
もうお分かりであろう。そのままスイカの皮をどかした瞬間、

すぺぺぺぺぺぺっ!

ゴキブリに向かってスイカの種連射攻撃を浴びせた。なぜかゴキブリは 動かない。でも当たらない。
「おのれ~。ちょっと待てよ~。逃げるなよ~。」
とまたもぐもぐ。

すぺぽぺぽぺぺぺぺぺぽぺっ!

その一発がゴキブリの近くに当たった!とたんゴキブリは逃げ出した。
すぐ横のスイカの皮に隠れた。

そもそもゴキブリは人間よりもずっと昔から生息していて、いわば人間の 先輩である。そんな先輩に向かって私は「すぺぺぺ攻撃」を浴びせている。
下克上もいいところ。後輩にこんなんされたらいやだなあ。
そんな事を考えながら私はスイカの種を浴びせ掛けた。

そのうちスイカがなくなった。台所は種だらけ。スイカの皮も散乱している。
その一つの影にゴキブリは隠れていた。
とりあえず手と口を洗い、片付けることにした。ゴキブリの隠れている皮 以外を生ごみ入れに突っ込んだ。さぁ、遊ぶ準備は整った。
「ゴキブリ、出ておいで。」
とばかり、その皮をどかした。回りはつるつるのステンレス。登ってこれる わけがない。逃げ道は排水溝の方だろう。

しかし奴はそんな予想を裏切った。


すとととととととと


奴はつるつるのステンレスを登りやがったのである。ショックだった。
予想外だった。たとえステンレスといえど、我々には見えないでこぼこが あるのであろう。誉めるべきはゴキブリの方か。


逃げようとするゴキブリを、私はスイカの皮で押しつぶした。


~おしまい~


…ぼそっと独り言 23
「ダンボートレース」
 ~前置き~
8月8日、私の住む金津町で「第12回ダンボートレース」なるものが 開催された。
これは地元の竹田川を舞台に各自ダンボールで作ったボートで タイムレースをするものだ。
今回からは障害物も加わっている。
これは主に役場や商工会青年部を中心に運営されており、私は今年から 商工会青年部に
入ったので、人足として手伝うこととなった。

私の担当は「竹田川の中での作業部隊」であった。胸までの防水ズボンを はいて竹田川に入り、
レース出場者の誘導をするのである。


 ~そして本題~
午後3時半。私は防水ズボンを履いて竹田川の中に入った。そろそろ レースが始まる時刻である。
気温35度を超える酷暑の中、 竹田川での作業は冷たくて気持ち良かった。しかし気になることが
一つあった。目線が低いのである。

こんなことを気にする人間は少ないであろう。それくらいしょうもない ことであったが、一度気になると
頭のこびりついて離れない。そんな 状況に陥った。
「目線が低い」。それは当然である。私は川の中。そして周囲の観客は 堤防沿いを歩いてたり
座ってたりしている。足場の位置が2mほど違うのだから同じであるわけがない。つまり、私は
「観客に見下ろされる 立場」にいるわけである。これが気になった。

私は背が高く、通常、人と話す時は見下ろして話すか同じ目線くらいまで。
見上げて話す人間は極少数であった。それが今、すべての人間を見上げて 話しているのである。
なぜかちょっと卑屈になった。

そこへ友人が彼女を連れて遊びに来た。堤防に向かってあごを突き出して 話す自分を
感じたとき、ますます卑屈になった。うふふ。このまま二人を 川に引っ張っちゃおうかしら?

邪念をかき消して、また仕事に戻ると真横の堤防に家族連れが座った。
5歳くらいの女の子が、私のことなどお構いなしでパンツ丸出しで 堤防に座ったとき、
私は打ちのめされた。
それはまるで女王様と奴隷。5歳の女の子の足先が頭上でぷらぷら しているのを見たとき、
ピンヒールで踏まれるSMクラブ好きの友人の気持ちがちょっと分かった。

私はず~んとうなだれた。竹田川の流れには私は映らなかった。


~おしまい~


…ぼそっと独り言 24
~ちょっとマニアックな話なので頭痛くなったら飛ばしてください~

~前説~
今日、私の南アジア放浪の日程が決まった。8月25日晩に大阪を出発し、 9月4日に帰国する11日間。本来はもうちょっと長めに行きたいが、9月 5日が祖母の1周忌なので、それを欠席するわけにはいかない。
ご存知の方もいると思うが、南アジア放浪は昨年すでに計画していて、 チケットも買い、出発の為に関西国際空港に着き、後2時間で出発という時に 家から「祖母危篤」という電話がかかり出発を断念した経歴がある。
(その後1週間で他界したので断念して正解だったのだけれどね)

~本説~
さて、放浪の日程も決まり、後は準備を進めることになった。そこで 気がかりなのはパソコンのこと。というのは、私のパソコンはメモリが 3ギガなのだが、購入した時点で2ギガと1ギガにドライブを分割してあり この設定をず~~~~っと変えたいと思っていたからだ。最近では Aドライブ(2ギガのほう)は、いっぱいいっぱいですぐ「ディスクをクリーン アップしてください」という表示が出る。アプリケーションの削除や CD-Rへの移植といったその場しのぎの対策ではもう及ばないところに 来ている。残るは再セットアップ、しかもカスタムでの領域変更が 必須になっているわけだ。

しかしこれはめんどい。おりしも私はSCSIボードを接続しているので 再セットアップをする場合、一度本体をばらしてSCSIボードを抜く必要がある (いや、抜かない方法もあるのだろうが、私は知らない。誰か教えて♪)。
そこでず~~~~っとほったらかしにしていたのである。しかし、 ここは思いきって……と思ったがやめた。とりあえずインドから帰ったら すべてやろうと腹を決めた。

そんな折、ふと、ウィルスについて気になった。そういえばウィルスチェッカー を削除してもう1年近くになる。まさか入ってもいないだろうが、 その確証はない。
「じゃあ、チェックだけするか。」
そこでベクター(いろんなソフトのHP。知らない方は必見)から無料の ウィルスチェッカーをダウンロードし、それを起動させた。
ウィルスチェックには多少時間がかかる。その間に私は風呂に入った。

風呂から上がるとウィルスチェックは終わっていた。頭をふきながら 結果を見ると……ウィルス発見!!!しかも14個!!!

うっが~~~~~!!!マジっすか!!!!
急いで調べてみるとすべてに「Back Orifice」と書かれていた。

ん?「Back Orifice」?あれ、それってハッキング用ツール。
そういえばこの間それ関連を結構ダウンロードしてデスクトップに まとめておいたな。

調べてみると14個すべてデスクトップ上に存在すると表示されていた。
(つまりA:\WINDOWS\デスクトップ\アングラファイルとね。だからまだ  本体には組み込まれてはいない)

あぁそうか!ハッキング用ツールだから当然チェッカーには引っかかるよなぁ。
私は胸をなでおろした。ちなみにこのツールは遠隔監視ツール。
これを相手のパソコンに仕掛けると、遠隔操作できるツールだそうなのだが、 当然チェックすれば今のように引っかかるので、あまり実用性はない。
ただ、自分のパソコンにかけるのならば別で、例えば自分のパソコンに 仕掛けておけば、海外からでも自分のパソコン内の情報を引き出せる。
今話題の「電話料金無制限」が実用化されれば結構使えるのではないかと思い、 ダウンロードしておいたのである。

ちょっと早とちりではあったが、ウィルス14個発見!の表示にはびびった。
(何度もいいますが、これは伝染しないのでご安心を)

ただ、やっぱりややこしくなるのは嫌だったので、これらをまとめてある 「アングラファイル」をごみ箱に削除した。さらば!BOファイル!
アングラ初心者の早とちりでした。
(「TELNET接続すればいいやんけ~」といったつっこみはご勘弁。そういった 質問に答えられるほど私の知識は深くないので)


~おしまい~


…ぼそっと独り言 25
私の仕事場の裏手は神社。この時期になると蝉が大合唱を奏でる。
それはそれは素敵にうるさい。「み~んみんみん♪」ほとんどが油蝉。
せめて「つくつくほ~し♪」ならまだかわいげもあるのに(意味不明)。

そんな夏も終わりの昼下がり、駐車場に蝉が死んでいた。真っ白い駐車場の ど真ん中に一匹、
蝉が死んでいた。なぜか私は気になった。
この蝉は満足に一生を終えたのだろうか?それとも先日の大雨で力尽きたの だろうか?

ご存知の通り、蝉は一生の大半を地中で生活する。10年近くもぐった後 やっと地上に出てきて、
阿呆のように雄叫んで、数週間で散っていくのである。
私の頭の中を小学校の記憶がよみがえる。

・捕まえた蝉のお尻に爆竹を刺しこんで、火をつけて飛ばした夏休み
・雨蛙の口にロケット花火を刺しこんで、放り投げた梅雨
・犬のうんこに爆竹を刺しこんで、転んで自爆した夏休み

そんな切ない思い出を思い出させてくれた蝉の亡骸を、私は横の土手に 葬ってやろうと思った……

…… が、汚いのでやめた。


~おしまい~