服飾・雑貨卸と小売店の「ザ・プライス」を運営する丸一商店さんが
自己破産したとのこと。
http://gakuseinom.exblog.jp/25767001
丸一商店さんは、元々は石川県の衣料品卸で、グンゼ代理店(卸)。
しかし卸先である小売店がどんどん縮小していく中で、自社で小売業に進出し、大野市のヴィオ、勝山市のサンプラザ、坂井市のイーザ、越前町のメルシ、若狭町のレピアといったショッピングセンター(SC)の居抜きで量販店を展開していき、一時期13億以上の売上を計上していた。
卸売業が川下である小売業に展開していった形として、一時期勢いがあると噂されていた。三国のイーザに出店したときには私も驚いたが、中間流通である卸売業は川上(製造)か、川下(小売)にシフトしないと生き残れないと考えていたので、丸一さんは川下にシフトして「成功」したのだと思っていた。
しかし、結果は「自己破産」。
当時の卸売業から小売業へのシフトは間違っていなかったのだと思う。
しかし、川下へシフトするにあたり、「SC型の衣料品の量販店舗展開」を選んでしまった。この選択がNGであったという結果である。
ユニクロやしまむら、赤ちゃん本舗、西松屋といった「単独店型の量販カテゴリーキラー」が台頭する中、お客様は「SC型の総合衣料品量販店」で衣料品を買わなくなった。いや、本当に買わなくなった。
昔と違って供給過多の現在、「平場」と呼ばれる衣料品売場の衣料品はダサいとのイメージがお客様にこびり付いてしまっている。いまどきのお客様は「総合」ではなく「専門」のお店で買うことに「価値」を見出している。
このへんの解説はこちらをご参照
http://www.apalog.com/ochi/archive/7
なにはともあれ、私も以前、衣料品量販店を経営していたこともあり、
丸一商店さんの自己破産はとても残念に思っている。
そして、弊社のネットサイトも、より「専門性」を磨き、弊社のサイトで買うことに「価値」を見出していただけるようにしていきたいと、切に思う。